レンアイ関係の憂鬱
そうだった。今いるの、カフェなんだった……。
学校帰りに寄ったんだよね。
時計をふいっと見ると、もう午後6時すぎ。
冬だから、もう外も真っ暗。
すごすごと着席。
にこにこする二人に向かって、ムッと顔を険しくする。
「なによ……好きになるって分かってたなら、言ってくれてもいいじゃない……」
「いやあ、いつ気づくかなって思っててさ。うんうん。これも成長だなぁ」
「アイちゃんが今まで好きな人出来なかったのは、もう近くにいたからだよぉ。……レンくんが」
それはそうだけどさ?……いや、あたし、ずっとぬいぐるみに一途だったんだよ?
好きな人出来る出来ないうんぬんは……さ?
「レン関係なくない? 」
「それがあるんだなぁ。……な、はる!」
「だよねぇ、マナちゃん」
気づいてないだけで、と付け足すと、顔を見合わせ、にこっと笑って。