レンアイ関係の憂鬱
「だって……すっげー可愛いんだもん。
そんな顔赤くしながら『好き』なんて言われたら、嬉しすぎて頭おかしくなるって。
それに……自分しかいない所で……言って欲しかったから」
レンは、あたしの髪の毛をくしゃっとかきあげて、自分の口元へ持っていった。
さっきよりもキツく抱きしめられる。
「……で、でも、別に誰かが聞いてるわけでもなかったじゃん……っ」
嬉しいのか、怒ってるのか、よくわからない感情で、必死に抵抗。
抱きしめられた状態で顔を上げ、レンの方を見ると、心なしか少しだけ顔が赤い気がした。