明日へのヒカリ
「あのねー先生ー。
三神くんの席なんだけどさー?
由希の隣、丁度いいんじゃなーい?」
‥‥‥やっぱりだ。
イヤな予感が、当たってしまった‥‥‥。
私の席は、一番後ろの席で、人数の関係で、隣が空いていて一人寂しく座っていたのだ。
私は美咲の背中をつついて声をかける。
「ちょっと‥‥‥?」
すると美咲は、ニコニコ‥‥‥いや、ニヤニヤしながら、「いいじゃん、いいじゃん」と笑っている。
「それじゃあ、
三神くんの席は、由希さんの隣ね?」
「はい、わかりました」
美咲とやり取りをしている間にも、話はどんどん進んでいて、結局、三神くんは、私の隣の席になったのだった。
「それじゃ、間宮さん?
放課後、三神くんの学校案内もよろしくね?」
「‥‥‥はあ‥‥」
私の口からは、気の抜けた返事が出てきた。
そんな私のことはお構いなしに、みっちー先生は、次の話を始めた。
‥‥‥なんで、こんなことになったんだろう。
私は、隣の席にならないように、みっちー先生とは絶対に、目を合わせないようにしてたのに‥‥‥。
美咲め‥‥‥。
後で覚えてろよ‥‥‥。
さて、どうして私が、この転校生、三神くんの隣になりたくなかったのか。
その理由はひとつだ。