明日へのヒカリ
「わわわわわ‥‥っ」
「由希ちゃん、危ないっ!!」
‥‥‥そんな美涼姉ちゃんの言葉も虚しく、私は綺麗に後ろへとひっくり返ってしまった。
‥‥‥ボールを持ったまま。
私は自ら、頭の上に、卵をぶっかけることになる。
「あちゃー‥‥‥」
美涼姉ちゃんは、額を押さえる。
私は自分の身に何が起こったのかよく分からず、少しの間ポカーンと何も考えずに居た。
美涼姉ちゃんが、「由希ちゃん、みんなが来る前に、パパッとお風呂入っちゃって!」という言葉に我に返った私は、自分が転けてしまった原因は、と思い、スッと隣を見てみる。