明日へのヒカリ
そのブレスレットを見ながら、相手のことを考えているのだろうか?
優太の目は、いつになく優しい。
手の内にあるブレスレットを見ながら、とても愛おしそうに微笑んでいたのだった。
すると、レジの方から、彼女が、可愛らしく小走りで、優太のもとへ駆け寄った。
そして、優太に話しかける。
その声に反応したであろう優太。
「‥‥あ‥‥‥」
彼女を見る優太が、ひどく優しげで‥‥‥。
そんなとき、彼女が優太の耳へと口を近づけ何かを言った。
途端に、みるみる優太の顔は真っ赤に染まる。
ブレスレットを、元あった位置に照れながら戻した優太。
それから二人は、外へと出てきた。