明日へのヒカリ
それほど遠い距離じゃないので、二人の会話が聞こえてくる。
「文字が彫れるまで、まだ時間がかかりそうなの‥‥‥」
「そうなんだ。じゃあ適当に時間潰そうか」
そう言いながら、二人は会話を続ける。
「そう言えば文字。なんて彫ってもらうの?」
「えへへっ! ナイショ〜!
渡す時まではヒミツだよ〜」
それを聞いた優太は、不満気な顔をした。
「すっごく、気になるんだけど」
「ダーメ! ナイショ!」
二人は楽しそうに話しながら、どこかへと歩いて行く。
二人とも美男美女で、端から見ると、とてもお似合いのカップル‥‥‥。