明日へのヒカリ
さて。
さっき呼びかけてから、少しだけ時間がたっている。
しかし、肝心の三神くんの返事が返ってこない。
私は、隣の席をチラッと見てみる。
「‥‥うげぇ‥‥‥」
なぜ私がこんな変な声を出したのか‥‥‥。
それは―――‥‥
「ちょっと、ちょっと〜。
由希〜? 三神くん、
他の子に取られちゃうよ〜?」
‥‥‥別に私のものでも何でもないのだが。
‥‥えーと、簡単に説明すると、三神くんの周りに女子の群れ。
女子たちが、頬をピンクに染めながら三神くんに詰め寄っていたのである‥‥‥。