明日へのヒカリ
それからは、美涼姉ちゃんの話なんて、聞く余裕がなかった。
今、私の頭の中にあるのは、フウカさんは、優太の婚約者だという事だけ。
美涼姉ちゃんは、“フウカさん”の話をしているようだが、全て右から左へと流れ出ている状態だ。
「もうそろそろ、付き合いだして3年が経つわね〜。って、それよりも〜! それで元気がなかったって、由希ちゃんもしかして‥‥‥って、由希ちゃん!?」
美涼姉ちゃんが、驚いたようにこちらを見てくる。
「すっごく顔色が悪いけど大丈夫!?」
美涼姉ちゃんにそう言われて、私は「今日はもう‥‥‥」と、遠慮しながらそう言うと、美涼姉ちゃんは頷いた。