明日へのヒカリ


「まぁ、楓花ちゃんも、もうすぐ三神 楓花になるけどね〜」


美涼姉ちゃんがそう言うと、楓花さんは、顔を赤らめた。


「なっ、もう‥‥‥。やめてくださいよ、お義姉さん‥‥‥」


そう言いながら、楓花さんは照れている。


「やだ〜、かわいい〜」


そう言いながら、美涼姉ちゃんは、アハハッと笑った。

すると楓花さんは、「もう、毎回この下りじゃないですか〜」と、少しだけ眉を顰めている。


「楓花さん、結婚……するんですよね……?」


私がそう聞くと、楓花さんは嬉しそうに笑った。


「そうだよ〜。誰から聞いたの? 優太くん?」


どうして皆、初めに優太が出てくるんだろう……。


そんなことを思いながら、首を横へと振り、「美涼姉ちゃん」という。


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