明日へのヒカリ
「由希、大丈夫?」
準備が整った美咲は、鞄を肩に提げて、私の席へと来てくれた。
美咲には、もう既に話していた。
私が、優太を好きになったこと。
楓花さんのこと。
そして、私が優太を避けている理由も……。
だから美咲は、心配して声をかけてくれたのだろう。
そんな美咲に、私は半分泣きそうになりながら「ど、どどど……、どうしよー……」と言っている。
「どうしようったって……ねぇ?」
そうこうしているうちに、純平くんが私達を迎えに来てくれた。……と言っても、最近私は一人で帰っているんだけどね……。