明日へのヒカリ
「ほ、本当に……?」
「な、なにが?」
私がそう聞くと、優太は「本当に俺のこと……? ……これ、都合のいい夢なんじゃ……」と、わけのわからないことを言い出した。
私は、優太のほっぺたを思い切り引っ張った。
「いらい、いらいよ」
「夢じゃないよね?」
私がそう言うと、優太はコクコクッと頷いた。
それを見た私は、優太のほっぺたから手を離す。
「これ、現実……」
優太は、そう呟くと、また顔を真っ赤にさせた。