明日へのヒカリ
抱きしめられていることに焦っていた私だが、その焦りが、だんだんと居心地のいいものになってきた。
……落ち着く。
それと……
……懐かしい……。
なんだか、戻って来るべきところに戻ってきたような……。
……そんな安心感が私を包んだ。
優太は、少し私を引き離した。
そして、私にそっとキスを落とす。
前にした時よりも、ずっと優しく……。
私は、思っていた。
このまま、ずっと優太と居られるって。
幸せに過ごせるんだって、思ってた。
しかし、タイムリミットは、もう既に迫ってきていた。
時の針は、刻んでいた。
刻一刻と、無情なまでに、正確に……。