明日へのヒカリ
私が、数秒前の自分に半分くらいキレていると、私の存在に気づいた優太が驚きながらこちらを見ていた。
「ヘイ、ユキ……」
「も、もうっ、何ヘイッとか言ってんのー? 早く行こーよー」
私は、何事もなかったかのように優太の腕を引っ張った。
「遅れてきて、しかも変な言葉を言ったかと思うと……」
そう言いながら、優太は呆れたように笑った。
そんな優太の言葉を無視して、私は、今日のことについて話し始めた。
「ねぇねぇ、今日って、どこに行くの?」