明日へのヒカリ
「なぁ、由希……」
さっきまで、ニコニコしていた優太とは打って変わって、とても切なそうに、私の名前を呼んだ。
「……? どうしたの?」
「俺達が一番初めに出会ったこと、思い……出してる?」
その言葉に私は、フルフルと首を横に振った。
「そっか……。じゃあ、まだいいや」
「え? 何が?」
私がそう聞くと、優太は意味深な笑みを残した。
「え、なんか怖い」
「怖いってなんだよ、失礼だなー」
そう言いながら、優太は笑った。