明日へのヒカリ


優太の体を揺さぶるが、全く反応がない。


「優太……、優太……!」


私は、そう呼びかけながら優太を揺さぶり続けた。

そこでふと、既視感を覚えた。


この光景……、どこかで……


私が思い出そうとすると、これまでにないくらいの激痛が頭に走った。


ヤバイ……、意識が……。


「あぁ、……っ、く……っ!!」


私が最後に見たのは、私と優太を取り囲む人。


「だ、誰か救急車を!!」


そこで、私の意識はプツリと切れた。


< 219 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop