明日へのヒカリ
私は、この状況を斜め上から見ているような状態。
体がフワフワ浮いているわけではない。
なんだか、目だけをここに持ってきたような感じだった。
そして、場面が変わった。
……暗い。
恐らく、夜の病院だろう。
その廊下に、ペタペタと、小さな足音が、二つ響いていた。
「ねぇねぇ、おくじょうって、どーやって行くの?」
小さな声で話す私。
「こっちだよ」
小さな優太が、小さな私の手を引いて階段を登っていく。