明日へのヒカリ
そんな声が聞こえると、ドタドタと慌ただしい足音が近づいてくる。
「おー! 由希、やっと目ぇ、覚ましたんだな!」
「いや〜、良かった良かった〜」と、聖矢兄ちゃんは、楓花さんと笑っている。
「じゃあ俺、ちょっと、人呼んでくるわ!」
そう言って、聖矢兄ちゃんは、部屋から出て行った。
聖矢兄ちゃんが出て行くと、すぐに扉の開く音がした。
「由希、大丈夫!?」
そんな声とともに、たくさんの足音。
「え、……なんで?」