明日へのヒカリ
「私ね、優太に、別れようって言われたの」
私がそう言うと、美涼姉ちゃんは、声は上げないものの、とても驚いた顔をした。
しかし、それもつかの間、何かを察したような顔をした。
「優太、どんな理由で由希ちゃんにそう言ったの?」
美涼姉ちゃんは、私に聞いてくる。
「俺じゃ、幸せに出来ないからって……」
私がそう言うと、美涼姉ちゃんは、「そっか……」と、悲しそうに言った。
「私ね、本当に何もしなくていいの」
「うん」
優太の寝顔は、とても安らか。
それを見ていると、なんだか涙が溢れてくる。