明日へのヒカリ
美涼姉ちゃんがそう言うと、美咲は、
「任せてください。こやつのお守りには慣れてますから」
と言った。
「私は、子供かっ!」
私がそう言うと、美涼姉ちゃんと美咲が、「し〜っ」と、人差し指を立てて、口元に持っていく。
「美咲に、言われたくないし」
私が唇を尖らすと、美涼姉ちゃんと美咲は、クスクスと笑った。
「あ、そうそう。おばさん、もうそろそろ着くって……」
と、美咲がそこまで言ったとき、カツッカツッカツッカツ……という、ヒールの音が近づいてきた。
「由希、大丈夫?」