明日へのヒカリ
「あ、母さん」
噂をすればなんとやら。
母さんが、心配そうな面持ちで部屋へと入ってくる。
「千恵さん……」
美涼姉ちゃんは、母さんを見ながら呟いた。
母さんも、美涼姉ちゃんの存在に気付く。
「もしかして、美涼ちゃん?」
そう言いながら、目を見開いた。
「はい、お久しぶりです」
「わーっ、本当に久しぶりねー。由希から話は聞いてたの、やっと会えたわね〜」
そう言いながら、母さんは嬉しそうに目を細めた。