明日へのヒカリ
私がそう言うと、美咲は「えへへ」っと笑って、「冗談冗談〜」と言った。
……の、だが……
「ねー、やっぱ行こうよー。気になるー」
「あー、はいはい。大人しく、部屋でいようねー」
全く、……どっちが面倒見てるのよ……。
そんなことを思いながら、「ちょっとトイレに行ってくるから、大人しくしててよー」と私が言うと、「はいはーい、いってらっしゃーい」という返事が返ってきた。
ホントに大丈夫かなー?
そんなことを思って美咲を見てみると、どこからか小説を取り出してきて読み始めていた。