明日へのヒカリ
「じゃあ、礼央くんと茉莉は?」
「あの二人も、用事。二人とも目が覚めたから、安心して行ったよー」
「……そっか」
私がそう言うと、美咲は「あっ」と何かを思い出したかのように声を上げた。
「どうしたの?」
私がそう聞くと、美咲は「そういえばー……」と話しだした。
「由希がトイレに行ってる間に、看護師さんが来たよ。検査ー、みたいなー?」
「あ、そうなんだ。ありがとう」
私がそう言ったところで扉が開いた。