明日へのヒカリ
命日
「由希、ほら、さっさと起きなさい。今から行くんでしょ?」
私は、母さんの、そんな声に起こされた。
時間は、朝の9時前。
仕上げにかかっていたら、いつの間にか時間は過ぎていて、寝るのがとても遅くなってしまった。
まぁ、そうなることは予想済み。
だから、最初から母さんに起こしてもらうように頼んでおいたのだ。
「んー、ありがとー……」
私が寝ぼけながら返事をすると、
「ほらっ、シャキッとしなさい、シャキッと!」
と言いながら、座っていた私の背中をパシッと軽く叩いた。