明日へのヒカリ
「おかえりー。もー、今から玉子焼き食べるとこだった‥‥‥の‥‥に‥‥‥」
私が美咲の方に顔を向けると、そこには‥‥‥
見慣れぬ殿方が一人、美咲の隣に立っていたのだった‥‥‥。
「‥‥‥この人、由希たちのお友達?」
優太が一人首を傾げているが、私はそんなことにも気づかずに、美咲の隣にいるやつを見ながら言った。
「美咲? この方は一体誰なのかな?」
‥‥‥で、はじめの会話に戻る。
「あぁ、そうそう。今日はコイツを
紹介しようと思ってねー」
美咲が親指で指しながらそう言うと、ニコっと人懐っこい笑みを浮かべながら、彼は口を開いた。
「ども! 俺、梶原 純平!
どー呼んでもらってもいい! よろしくな!」
と、元気よくそういった彼。
短めを切られた黒い髪は、スポーツマンをイメージさせる爽やかさがある。
顔立ちはキリッとしていて、程よく焼けた肌が、彼の元気の良さを後押ししているようだった。