明日へのヒカリ


「な、なんで今なの?
ていうか、帰るときとか、
ずっと私ら二人で帰ってたよね?
言ってくれたら、
私、一人で帰ったのに‥‥‥」


すると美咲は、「はぁぁああああ」と、かなり大きすぎるほどのため息を、一息ついたあと、


「由希がそういうと思ったから
言わなかったんでしょ?」


と、片手を腰に当て呆れたように言った。


「私はね?
由希を一人で帰らせるなんて無理なの!」

「え、なんで?」


私がきょとんと首を傾げると‥‥‥


「だって由希、鈍くさいから危ないもん」

「鈍くさいぃぃいいいい!!?」


私達二人のやり取りを見て、優太はクスクス笑ってる。


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