明日へのヒカリ
‥‥‥その程度ならまだしも、梶原くんに関しては、お腹を抱えながら大声でゲラゲラ笑っているのだった。
そんな中美咲は続けた。
「で、なんでいま紹介したかって言うと三神くんが来たでしょ?
だから、この四人で一緒に帰ったら、私は由希とも純平とも帰れる。
しかも、女子二人男子二人だから、居心地悪いってことにならないでしょ?
ちょうど偶数だし」
ということらしい。
「つまり、色々いい感じに揃ったってことか」
優太は一人、うんうんと納得している。
「っつー訳だから! 今日からよろしくな!」
梶原くんは、ニコニコとそう言う。
「まぁ、いいんだけど‥‥‥」
私は言った。
「‥‥‥こんなのんびりしてたら、お弁当食べる時間なくなっちゃうよ?」
・・・・・・。
「「‥‥‥忘れてた‥‥」」
カップル二人が、息を揃えていった。
「じゃあ、梶原くんも一緒に俺らと食べたら?」
優太はニコニコと一人お弁当を頬張りながらそんな提案を出した。
「そーだよ! どうせなら、お昼も一緒しよ! ねぇ、美咲?」
私がそう言うと、二人がいいなら‥‥‥と、優太の案を受け入れる。
「じゃあ俺、弁当持ってくるわ!」
そう言って、走ってクラスから出て行ったのだった。