明日へのヒカリ
「美咲、絶対私を薄情なやつにしたいのね?」
「うん! からかう要素が増えるじゃん?」
「え、なにその理由‥‥‥」
私たちが、こんな言い合いをしている間、優太は目線を上に上げながら、思い出しているようだった。
「えっと‥‥‥」
次の瞬間、この場にいた優太以外の3人は優太の答えを聞いた瞬間、口をあんぐりと開けたままになるのだった。
「確か、俺と由希が4歳の時かな?」
案の定、それを聞いた3人の反応は、
「「「‥‥‥‥。」」」
で、ある。
優太がひとり、キョトーン‥‥‥。
「「「いや、キョトーンじゃねーよ!!」」」
‥‥‥3人の心が、一つになった瞬間だった‥‥‥。
「由希が薄情なやつって事にしたかったけど、
‥‥‥それ、軽く10年前の話だよね?」
美咲が、優太の方を見ながらそう言った。
「んー、そーだねー」