明日へのヒカリ
すると梶原くんが、はぁ‥‥‥、と溜息をついて‥…‥
「「それ、覚えてないほうが普通!!」」
と、美咲と声を揃えて言ったのだった。
「で、でもでも!! 由希、姉ちゃんたちの事、思い出してくれたよ!?」
「それがもはや奇跡だからね!?」
私を除いた3人が、ワーワーと騒いでいた。
「‥‥‥でも‥‥」
私がポツリと言葉を漏らす。
それを合図に、3人は、私の方へと視線を投げやった。
「でも‥‥どうしたの?」
美咲が私に言う。
私は、優太を見ながら言った。
「私は、絶対に思い出す。
‥‥‥大切な記憶だと思うから‥‥」
私がそう言うと、優太が微笑んだ。
私の目の前へ歩いてくる。
そして‥‥‥