明日へのヒカリ
懐かしの再会
結局、ボーッとしていると、いつの間にか、HRすらも終わってしまっていた。
「図書委員さんは、
忘れずに図書室に来てちょうだいね?」
みっちー先生はそう言うと、教室から出て行ってしまった。
「図書委員って、
三神くんと由希じゃなかったっけ?」
美咲が後ろへ向いて、私たち2人にそう言った。
「うん、そーだよ」
優太は、今まで通り‥‥というか、私一人が意識していることなんだろう。
優太は、ずっと好きだったって言ってくれた。
しかし、私は何も覚えていない。
‥‥‥罪悪感が心の中に渦巻いていた。
只今、委員会活動中。
本棚を整理しているところである。
「‥‥‥うーん‥‥うー‥‥‥」
「‥‥‥?」
「ゔー‥‥‥」
「‥‥‥どうかした?」
委員会の活動中、私はずっと考え続けていた。
‥‥‥どう頑張っても、優太のことで思い出せるのは、今のところ美涼姉ちゃんと
聖矢兄ちゃんの事だけである。