明日へのヒカリ


私がそう言うと、優太は慌てる。


「なっ! だ、大丈夫だから!!」

「え、私まだ何も言ってな‥‥」

「と、とにかく! 早く整理、終わらせよ!」

「‥‥う、うん‥‥」


優太の顔が赤い理由とかいまいち分かっていないが、他の委員会の子たちは、
仕事を終えてもう居なかったため、
私たちも、急いで終わらせたのだった。


そして、優太と私の過去について、悶々と考えいると、いつの間にやら日曜日で‥‥‥


‥‥‥来ちゃいました。


「ごめんね、今姉ちゃん買い物行ってるんだ。
適当に、そこら辺に座っててくれる?
飲み物とか取ってくるから」

「うん‥‥。ありがとう‥‥‥」


私がそう返事をすると、優太はにっこり笑って部屋から出ていった。

私は言われた通りに、ミニテーブルが置かれているところへ座った。

今私がいるのは、優太の部屋に当たるところである。


「‥‥‥綺麗な部屋‥‥」


大きな本棚があり、そこにはビッシリと本が並べられている。

しかし、カーテンやベッドのシーツなどが白や水色など、濃くない色でまとめられていてサッパリした部屋である。

観葉植物も置かれていて、すごく居心地の良い部屋だ。

無駄のない部屋とは、この部屋の事だろう。

しかもここは2階で、日当たりも凄くいい。


< 44 / 307 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop