明日へのヒカリ
優太との待ち合わせの時間が11時。
お昼ごはんのことをすっかり忘れてしまっていた。
「時間が時間だったし、食べてないよね?」
「うん、すっかり忘れてた」
私がそう言うと、優太は笑う。
「今姉ちゃんが作ってるし、食べたら?」
「えぇ!?
いや、流石にそれは悪いよ‥‥‥」
私がそう言って断ろうとしたとき‥‥‥。
ぐきゅゅぅうううるるる‥‥‥
「「‥‥‥」」
「ぶはっ!」
わ、わ‥‥私のお腹ぁぁああああ!!!
いや、確かにちょっとお腹すいてたけども!!
なんでこんなに正直なの!?
あんなおっきな音を出しちゃったら、どんなに頑張って言い訳しても嘘にしか聞こえないよ!?
私が顔を真っ赤にしながらそんなことを考えている間、優太はずっとゲラゲラ笑っていた。
「そ、そんなに笑わなくていいでしょ!?」