明日へのヒカリ
「はぁぁああぁぁああぁあぁぁあああ‥‥‥」
「え、なにそのおっきなため息は」
美咲は、こっちをチラリと見ながら、若干引き気味に‥‥‥いや、かなり引き気味にそんなことを言ってきた。
「そりゃ、ため息もつきたくなるよ‥‥‥」
だってさ? よりにもよって、優太の目の前でされたんだよ? それから優太、ずっと目も合わせてくれない。
それどころか、今では地味に避けられちゃってるし‥‥‥。
「まぁ、佐伯にあんなことされちゃあ、嫌でもため息でちゃうよね」
美咲には、もう話している。
あの後、美咲のところへ行くと、ちょうどみっちー先生との話は終わった後のようだった‥‥‥。
「美咲ぃ〜」
「え、ちょっ、ど、どーしたの‥‥?」
「れ、れ‥‥礼央くんがぁ〜!!」
そんな感じでカクカクシカジカ説明すると、鬼と化した美咲が、私達の班のところへ戻ると、女のいなくなった机の上では、
意味の分からない睨み合いが勃発していた。
そして、時間の流れに身を委ねていると、いつの間にやら、ここへ降り立っていたのだった。
「はぁ‥‥。 始まって早々、
もう、おうちに帰りたい‥‥‥」
「流石にそれは早すぎるでしょ‥‥‥。
由希、残念ながらだけども、
始まったの、つい数時間前の出来事だから」
「だよね‥‥、まだ帰れないよねぇ‥‥‥」
あぁ、家が恋しくなってきた‥‥‥。