明日へのヒカリ


「あれ?
でも男子と会うのってダメなんじゃ‥‥」


やはりお泊りなので、先生もそこら辺はね?


だから、男子と女子の部屋は真逆の位置にあるし、夜は男子は女子の、女子は男子の部屋へは立ち入り禁止になっているはずだ。


「コソコソ会ったりしたら‥‥
先生たちに怒られるんじゃ‥‥‥」


私がそう、美咲を見ながら言う。

すると美咲は大爆笑。


「‥‥‥え、なんで?」


私が、心外だという顔をすると、それを見て、更に笑った。

そろそろ笑いが引いてきただろうという時。


「あー、久々にこんなに笑った気がするー」

「それは何よりでござんした」


私はジト目で美咲を見る。


「も〜、そんな顔しないでよー」


美咲は、クスリと笑った。


「だってー」


私がブーブー言ってると、美咲が話しだした。


「私が先生たちに怒られるようなこと、すると思ってんの?」

「え?」

「そんなコソコソ会うわけ無いでしょ?」


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