明日へのヒカリ
「すごく‥‥綺麗だったんだ」
「‥‥‥綺麗?」
私が聞き返すと、優太は「うん」と頷く。
「綺麗っていうか‥‥‥可愛い‥かな? すごくキラキラした顔で、星空を眺めるんだ。すごく可愛かったし、今も‥‥‥可愛いって思う」
優太は、私の目を見ながらそう言った。
「ゆ、優太‥‥?」
「‥‥俺、イヤなんだ」
「え‥‥?」
私が頭に疑問符を並べていると、優太が恥ずかしそうに言う。
「ほら、今日のお昼。佐伯の‥‥」
「あ、あぁ、うん‥‥」
「アレ、ほんとに見たくなかった」
優太がすごく切なそうな顔で目を伏せた。