明日へのヒカリ
走った。
「はぁ‥はぁ‥‥ま、間に合ったぁ‥‥‥」
私がロビーへ駆け込むと、そこには礼央くんが一人で立っていた。
私を確認した礼央くんは時計を見て、「ギリギリだ〜」と、ケラケラと笑った。
時間がない私は単刀直入に話を切りだす。
「で、話したい事って、何?」
私がそう聞くと、礼央くんがこっちへ寄ってくる。
そして―――‥‥‥
「俺、ゆっきーのこと‥‥いや、由希のこと、好きなんだよね」
と、まさかの爆弾発言を落としたのだった。