明日へのヒカリ
私が聞き直すと、それがまた可笑しい、とでも言うように、お腹を抱えて笑い出す。
「なっ、そんなに笑わなくても!!」
私がそう反撃すると、いつものように、軽〜く、ごめん、と言ってきた。
「いや〜、にしても、ゆっきーのリアクションは面白いよね〜」
そう言う礼央くんに「ヒドイよ」と言う。
すると、「ごめん」と返ってきた。
礼央くんは言う。
「もうそろそろ、あいつのとこに行かなきゃ間に合わないんじゃない?」
時間を見ると、もう26分だった。
私は慌てた。
「ど、どーしよっ」
すると礼央くんは、いつものように笑った。
「ほらほらゆっきー? あいつ、泣くよ? ゆっきーが俺に取られたーって」
「私は礼央くんのじゃないよっ!」
そう言うと礼央くんは、また笑っていった。
「早く行ってやれ。時間取らせて、悪かったな」
その言葉に私は、勢い良くかけ出した。