明日へのヒカリ
「オォォーーー!!」
少し下から、そんな声が聞こえてくる。
「優太、見て」
「‥‥‥綺麗だ‥‥」
優太は、私が言ったように、少し下の風景を見てそういった。
‥‥‥点火したのだ。
「凄いねー‥‥‥」
私がそう言いながら見ていると、私の少し上で、コクリと頷く気配がした。
そして、凄く今更なのだが‥‥‥
「ご、ごめんね。
急に飛びついたりなんかして‥‥‥」
今の状態は、未だに優太の腕の中。
‥‥‥さすがに‥‥、ねぇ?
私がそう言いながら、優太から離れようとすると、優太はそれをイヤだとでも言うように、私をギュッと抱きしめた。
「‥‥‥優太?」
「‥‥‥俺、由希が好きだ。ずっと、ずっと好きだった‥‥‥」
――‥トクンッ
私は、心臓のあたりをギュッと掴まれたような感覚に陥る。