お前のとなりは俺だから
ここ何日か、呼び出しが続いていた。
始めは、お弁当をひっくり返させるだけだったのが、最近はエスカレートしてきている。
「マジで、しつこいんだけどっ!」
そう言いながら、思い切り太ももを蹴ってきた。
「いっつー……」
「何一人前に痛がっちゃってんの?」
そう言いながら、蹴るは殴るは……。
しかも、全て服で隠れるところばかり。
少しの間、いろんな人に蹴られ殴られしていると、少し遠いところで、涼しい顔をした西原が、「もうそろそろ、お昼食べよ」と言う。
すると、この流れは終わる。
私は、開放される……。
皆がどこかへ行った後、私は痛みを我慢しながら教室へと戻る。
「夏菜、……大丈夫? いつにも増して、顔色が悪いよ?」
楓がそう心配してくれるが、私は笑う。
「昨日の夜から頭痛がひどいんだよねー」