お前のとなりは俺だから

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「じゃあーねー。明日の課題、忘れないようにねー」

「それ、そっくりそのまま楓に返してあげるー」


そんな言い合いをしながら、私と楓は別れた。

楓と別れてからも、私の頭にはグルグルと同じ言葉が回っている。


" 皐月のこと、気になってる理由。本当にそれだけ？ "


" そこに、別の感情はないの？ "


" 例えば、恋愛感情、とか "


「……なっ、ないない！ ありえないってっ！！」


大声で否定している私を、道行く人が変な目で見ているが、私はそれどころではない。


恋愛感情ってことは、私が皐月を好きってことでしょ？

いや、まぁ、確かにさ？

嫌われてたらどうしようとか、話せなくなったりするのは嫌とか、拒絶されたり、一緒にいられなくなったりするのは嫌だと思うけど……。


……皐月が……好き……？

……私が？


「考えたことなさすぎて、分かんないよ、もう……」