お前のとなりは俺だから
家の前でうずくまり、頭を抱えて悩んでいると、上の方から聞き慣れた声が聞こえてきた。
「何やってんだ、こんな所で……」
その声に、バッと頭を上げる。
「しゅ、柊兄〜! どうしよー……っ」
私が柊兄に泣きつくと、思い切り体を引きながら、おまけに、顔も引きつらせながらひとこと。
「……は?」
―――――………
―――……
「――……っという、わけなんだよー」
ただ今、柊兄の部屋でお話中。
私は、皐月の行動や言われたこと、楓に今日言われたことなどを話した。
それを聞いた柊兄は、少し悩んだ顔をするものの、「それはお前が悪い」と、言った。
「なんで!? 私、皐月に嫌われるようなことした!?」
私が大声でそう言うと、柊兄は「声デケーよ」と呟いた。