始まりの笑顔、終わりの笑顔【ぎじプリ】
***
「おはよう!」「おはようございます!」
僕は、みんなと挨拶を交わす。朝一で元気な顔もあれば、眠そうな顔も…
でも、この中に彼女はいない。彼女が出勤してくるのは─
「お疲れ様です!」
いつもの優しい笑顔。その後に、フッ!と短く息を吐く。彼女の癖。
気持ちを、仕事モードに変えているそうだ。
「12時55分。今日は余裕だね」
そう声を掛けると、眉尻を下げながら笑う。
「いつもこうでなきゃね。わかってるんだけど、あれもやってから、これも片付けてから…なんてしてると、ギリギリになっちゃうの」
彼女に出会ったのは、もう3年前になるかな。
季節が冬へと近付く、11月だった。
自宅で子育てをしていたが、子どもを保育園に預け始めて、久々の社会復帰だと、不安そうに笑ったね。
午後1時から4時までの、一日3時間。それが、パートタイムで働く君と、僕が一緒にいられる時間。
「…あれ?」
「そんなに、肩に力を入れなくても大丈夫だから。軽く…でいいんだよ」
僕は、みんなと挨拶を交わす。朝一で元気な顔もあれば、眠そうな顔も…
でも、この中に彼女はいない。彼女が出勤してくるのは─
「お疲れ様です!」
いつもの優しい笑顔。その後に、フッ!と短く息を吐く。彼女の癖。
気持ちを、仕事モードに変えているそうだ。
「12時55分。今日は余裕だね」
そう声を掛けると、眉尻を下げながら笑う。
「いつもこうでなきゃね。わかってるんだけど、あれもやってから、これも片付けてから…なんてしてると、ギリギリになっちゃうの」
彼女に出会ったのは、もう3年前になるかな。
季節が冬へと近付く、11月だった。
自宅で子育てをしていたが、子どもを保育園に預け始めて、久々の社会復帰だと、不安そうに笑ったね。
午後1時から4時までの、一日3時間。それが、パートタイムで働く君と、僕が一緒にいられる時間。
「…あれ?」
「そんなに、肩に力を入れなくても大丈夫だから。軽く…でいいんだよ」