俺の夢【ぎじプリ】
彼女が俺以外の男にも色目を使う尻軽だなんて微塵も思っちゃいないが、こうも人気者だとちょっと心配になる。

あっちへヒラヒラこっちへヒラヒラと甘い蜜を求めて舞う蝶のように、どこかの他の男へと気持ちを移してしまわないかと気が気では無いのだ。

フロアを一回りして、やっと一仕事を終えた彼女が俺の元へ帰ってきた。


「遅くなってごめんなさい」


そう上目遣いに言うと、優雅な仕草で可愛らしい彼女のお尻をチョコンと低反発クッションに乗せた。


「やっぱりあなたの側が一番落ち着くわ。私だって本当はいつまでもこうしていたいの」


そんな彼女の可愛らしいお願いに、俺の心は喜びでいっぱいに満たされる。

こうして彼女の本音を聞けるのもこのフロア中で俺だけだ。

彼女の喜びも悲しみも全て俺が受け止めてあげたい。

俺にできる事と言えばこうしてただ彼女に寄り添って、静かに話を聞いてあげることぐらいだけれど。

彼女と共にあることが俺の人生の一番の喜びなのだから。
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