悲しみに、こんにちは4

芹沢 ユズキと付き合ったのはそれから半年後。



「入家君、私と付き合って。」


意を決したような力強い瞳で、



「私は貴方が好き。」


まるで、敵を威嚇するような瞳で俺をみる。




「私は入家 皐月が好き。」


彼女は自分自身に言いつけているかのように
その言葉を簡単に言う。



「好き。」



言ったそばからわかる 嘘の言葉を。

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