悲しみに、こんにちは4
ラーメン屋を出た私たちは
ショッピングモールをぶらぶらした。
時刻は夕方5時。
12月のこの時間、辺りはすでに薄暗い。
「先輩、このあと少し時間下さい。」
CDショップで視聴する私に話しかけた
「えっ、なに?どっか行くの?」
「ええ、この先の公園、行きましょう」
「公園?鬼ごっこでもする気?」
「まあ、そんなとこですね」
入家君がなんだかちょっと悲しげに笑った。
なんでそんな辛そうな顔をするんだろう?
やはり、よくわかんない。
私が考えている以上に
入家 皐月は複雑な人間だ。