悲しみに、こんにちは4
困惑する私は、慌てふためく。
「……だめだよ、これは入家君の意思だから……。」
「ユズキ。」
怖い顔のハル君が近づく。
「お前が外さないなら、オレが外すまでだ。」
あっと気付いた時にはすでに遅かった。
ネックレスを無理やり引きちぎった彼は
私に近づき……
「えっ……」
壊れたチェーンが床に落ち……
「……今、何をしたの?」
重なり、離れる。
「いいか、お前を縛っていいのはオレだけだ。」
ハル君はそう言い残すとすっと立ち上がって、部屋を出ていった。
私の唇にハル君の熱をのこして。