悲しみに、こんにちは4



「ユズキせーんぱい!!」


おっと、いけねえ
ラブちゃんとのおしゃべりに気を取られて
うっかり背後を取られてしまった……



「……なんか失礼なこと、考えてませんか?」

後ろを振り向くと奴がいた。



「……誰の許可で入ってきてんのよ」




亜弓先輩でーす なんて胡散臭い笑顔で私を見る。
……ほんと、何考えてるんだ、こいつ?




「あらまぁ、入家君ったら、ごきげんよう。」


ラブちゃんはまるで孫を見るかのように
入家君をあやす



「藍先輩、こんにちは。」



「あらまあ、名前知ってたの?」



「まあ、そうですねえ。なんとなくですけど。」



ほんと、この2人はいい加減だなあ……
それにラブちゃん……時々、キミはおばさんくさいよ……




「……何しに来たの、入家君……」


「何しにって、普通、お昼は恋人と食べるもんでしょ?」



……いや、なんか裏があるな……嘘くさいもん……



「……私は、お昼はラブちゃんと食べるって決めてるの!」



「まあ、ユズキったら!もう!」



ったく、何が もう! だよ


「ええー、じゃあ、先輩!
3人で食べるのはどうすか?!」



「……却下!!」



どうやら、入家君は私をからかいにきたらしい……
こいつ暇なんだな……
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