悲しみに、こんにちは4


彼氏が居ようが関係なく
私は、放課後はずっとハル君と帰ってた。
そりゃあ、ハル君の授業の関係上、毎日ってわけじゃないけど
極力、ハル君と帰ろうとしていた。



でも、それはもう過去の話だ。
ハル君に彼女が出来てしまったから
私は1人で帰る……
いやまぁ、ラブちゃんと帰るときもあったよ!
っっでもね、ラブちゃん実は弓道部だから滅多に一緒に帰れないの!!




「そうなんだよね、だから1人で帰るはずなんだよね。」



「なんですか、先輩?独り言ですか?」



そう1人で帰ってたはずなんだが……



「……なんでいるのよ、入家君??」



何故か知らないが私のとなりを歩くのは、入家 皐月。165㎝。



「なんでって、彼氏なんだし、当たり前じゃないですか?」



「……でも今までは一緒に帰ったりしなかったじゃない?」


そりゃ放課後デートも何回かしたけど、
それはあらかじめ決めているわけで、ね?
こんな急に現れてくるなんて……



「それはもちろん、先輩のコトが好きだからです。」


「……その件なんだけど……」



……気まずい……どうしよう……



「私は……」



「別れませんよ。」



「えっ?」




「俺、別れる気なんて無いですから、ね?」



……でも、私は……



「先輩が俺のこと、好きじゃなくても……」


……違う、こんなの……



「俺は貴女のそばにいたい。」



……だめだ、だってこんなの……



「間違ってる!!」



1人叫んだ私は、ひどく疲れていた。
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