May I Kiss You? 【ぎじプリ】
May I Kiss You?
「ああ、いいなぁ……」
どうしても触れてみたくなって右手を伸ばした。ほんの指先が触れただけなのに、あなたは敏感に反応する。
「触るな、パワハラだ」
冷たい声で言われた。でも。
「パワハラじゃありませんよ。あなたの方が上司なんだから」
「じゃ、セクハラだな」
「……すみません」
おっしゃる通りです。あなたを見てたら我慢できなくなって……。
「ホントはキスもしたいんです。キス、してもいいですか?」
「アホ」
きっぱりはっきり即答された。
「おまえは小学生か」
「小学生って……そんな言い方はないじゃないですか。私、こう見えて二十三歳、社会人二年目なんですよ」
彼が呆れたように言う。
「そんなことぐらいわかってる。中身が子どもかって意味だよ。だいたいなんで俺にキスしたがるんだ」
「言わせるんですか?」
私の問いかけに、あなたはしばし黙る。
どうしても触れてみたくなって右手を伸ばした。ほんの指先が触れただけなのに、あなたは敏感に反応する。
「触るな、パワハラだ」
冷たい声で言われた。でも。
「パワハラじゃありませんよ。あなたの方が上司なんだから」
「じゃ、セクハラだな」
「……すみません」
おっしゃる通りです。あなたを見てたら我慢できなくなって……。
「ホントはキスもしたいんです。キス、してもいいですか?」
「アホ」
きっぱりはっきり即答された。
「おまえは小学生か」
「小学生って……そんな言い方はないじゃないですか。私、こう見えて二十三歳、社会人二年目なんですよ」
彼が呆れたように言う。
「そんなことぐらいわかってる。中身が子どもかって意味だよ。だいたいなんで俺にキスしたがるんだ」
「言わせるんですか?」
私の問いかけに、あなたはしばし黙る。
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