知らない貴方と、蜜月旅行
「お父さん、どうかしたの?」
「いやぁ、明日吏仁くんが休みなら、酒でもと思ったんだよ」
「あー、なるほど」
お父さん、お酒好きだからなぁ。きっと、吏仁と飲もうと思ってたんだろうなぁ。でも吏仁、明日仕事だし…。
「紫月、運転できんの?」
「え?あ、うん」
「じゃあ、帰り運転よろしく」
「えっ?吏仁、」
「お父さん、たくさんは飲めませんが飲みますか」
「えっ、いいのかい?でも仕事があるんだろう?」
「まぁ、少しなら大丈夫ですから」
吏仁って、意外と優しいとこがあんだよね。お父さんは〝いいのかい?〟って聞きながら、顔が喜んでいた。相当楽しみにしてたんだね。まぁ、あまり運転は得意じゃないけど今日だけは頑張ってあげようかな。
「紫月」
「なぁに、お母さん」
食事も終わり、お父さんと吏仁はソファに座りお酒を飲んでいた。私とお母さんは後片付け。茶碗洗いの最中、お母さんが声をかけてきた。
「あなた、吏仁くんのどこが好きなの?」
「え…?好きな、とこ…?」
「なに、戸惑うことがあるの。好きで結婚したんでしょ?それとも、なにかワケありなの?」
「や、ヤダなぁ。ワケありなんかじゃないってば」
ビックリした…。お母さん、なにかに気付いてるわけじゃないよね…?ちゃんと吏仁とは会話してるし、大丈夫だよね?とりあえず好きなところ答えておかなきゃ。
「お母さんには言ってなかったけど、吏仁はさ私が失恋した時に傍にいてくれた人なんだ」
これは、嘘は付いてない。本当だもの。亮太とのことで傍にいてくれたのは、吏仁だから。
「いやぁ、明日吏仁くんが休みなら、酒でもと思ったんだよ」
「あー、なるほど」
お父さん、お酒好きだからなぁ。きっと、吏仁と飲もうと思ってたんだろうなぁ。でも吏仁、明日仕事だし…。
「紫月、運転できんの?」
「え?あ、うん」
「じゃあ、帰り運転よろしく」
「えっ?吏仁、」
「お父さん、たくさんは飲めませんが飲みますか」
「えっ、いいのかい?でも仕事があるんだろう?」
「まぁ、少しなら大丈夫ですから」
吏仁って、意外と優しいとこがあんだよね。お父さんは〝いいのかい?〟って聞きながら、顔が喜んでいた。相当楽しみにしてたんだね。まぁ、あまり運転は得意じゃないけど今日だけは頑張ってあげようかな。
「紫月」
「なぁに、お母さん」
食事も終わり、お父さんと吏仁はソファに座りお酒を飲んでいた。私とお母さんは後片付け。茶碗洗いの最中、お母さんが声をかけてきた。
「あなた、吏仁くんのどこが好きなの?」
「え…?好きな、とこ…?」
「なに、戸惑うことがあるの。好きで結婚したんでしょ?それとも、なにかワケありなの?」
「や、ヤダなぁ。ワケありなんかじゃないってば」
ビックリした…。お母さん、なにかに気付いてるわけじゃないよね…?ちゃんと吏仁とは会話してるし、大丈夫だよね?とりあえず好きなところ答えておかなきゃ。
「お母さんには言ってなかったけど、吏仁はさ私が失恋した時に傍にいてくれた人なんだ」
これは、嘘は付いてない。本当だもの。亮太とのことで傍にいてくれたのは、吏仁だから。