知らない貴方と、蜜月旅行
すると、突然吏仁が私からスッと離れた。
「り、ひと…」
「悪りぃ、酒飲みすぎた」
それだけ言うと、吏仁は寝室から出て行ってしまった。そして、すぐにシャワーの音が聞こえてきた。
「……ぁ」
一人になった寝室で、ふと気付く。私、いつ涙出たんだろ…。きっと吏仁は、私の涙を見て謝ったんだ。一応戸籍上は夫婦なのに、私は拒んだんだ…。そう思うと、なぜか胸が痛くなってしまった。
そして、それ以降吏仁は私の前には現れず、様子を見に行ってみると、吏仁はソファの上で横になり、そっと近付いてみると寝息を立てて寝ていた。
きっと私の前に姿を見せないほうがいいと思ったんだろう…。気まずくなるだけだから…。吏仁の顔を見て、寝室に戻ると毛布を一枚持ってきて、横たわっている吏仁にかけてから、シャワーを浴びて、私も寝ることにした。
*
「おはよう」
「…あぁ、おはよう」
朝、6時半に起きると吏仁は、パジャマ姿で毛布を畳んでいた。吏仁も今起きたらしい。ただ、目は一瞬しか合わなかった。
「…毛布、ありがとな」
「……ううん」
「り、ひと…」
「悪りぃ、酒飲みすぎた」
それだけ言うと、吏仁は寝室から出て行ってしまった。そして、すぐにシャワーの音が聞こえてきた。
「……ぁ」
一人になった寝室で、ふと気付く。私、いつ涙出たんだろ…。きっと吏仁は、私の涙を見て謝ったんだ。一応戸籍上は夫婦なのに、私は拒んだんだ…。そう思うと、なぜか胸が痛くなってしまった。
そして、それ以降吏仁は私の前には現れず、様子を見に行ってみると、吏仁はソファの上で横になり、そっと近付いてみると寝息を立てて寝ていた。
きっと私の前に姿を見せないほうがいいと思ったんだろう…。気まずくなるだけだから…。吏仁の顔を見て、寝室に戻ると毛布を一枚持ってきて、横たわっている吏仁にかけてから、シャワーを浴びて、私も寝ることにした。
*
「おはよう」
「…あぁ、おはよう」
朝、6時半に起きると吏仁は、パジャマ姿で毛布を畳んでいた。吏仁も今起きたらしい。ただ、目は一瞬しか合わなかった。
「…毛布、ありがとな」
「……ううん」